田中千代・民俗衣装・コレクション

イラク (Iraq)
バグダード (Bagdad)



(1960年収集)

[衣装の構成]
着物風の服 (ツブン zubun)
外衣 (ミシュラー mishulah)
頭覆い布
 (カフィヤー kafiyah)
頭の紐輪
 (アガール agal)
ベルト
帽子


 これは首都バグダードを中心に住むシャンマール族の農民や地主の盛装である。男は普通白または灰色の木綿のパジャマ風の下着をつけ、その上にツブンと呼ばれるキモノのような長い服を着、腰でベルトを締め、その上にミシュラーを着る。
 頭には、小さなキャップの上に、白と黒の格子縞の布を被り、その上にアガールという黒の二重巻きにした紐輪をのせて形を整える。本図の被り方は主として地方の地主や農夫の一般的なものである。

外衣 (ミシュラー) 着物風の服 (ツブン) 頭被い布 (カフィヤー)
頭の紐輪 (アガール) 帽子 ベルト




イラク (Iraq)
バグダード (Bagdad)



(1960年収集)

[衣装名 アバー]
 


 これはイラク女性の外出時の服装である。アバー(abah)と呼ぶ外衣を、頭から被って身体全体をすっぽり包むように着用する。これは元来、回教徒の女性が他人に顔を見られない為にという宗教上の掟によるものである。
 アバーは下にはゆったりしたチュニック・ドレス(トウブ thowb) とズボンを着用するが、今日では(1960年頃) ヨーロッパやアメリカと変らない平常着になっている場合も多い。又、首都バグダードではアバーを着ていない人も多く見かける。