田中千代・民俗衣装・コレクション

グァテマラ (Guatemala)
チチカステナンゴ (Chichicastenango)


(1952年収集)

[衣装の構成]
上衣
 (ポット スペイン語ではウィーピル huipil)

腰衣
 (ウック スペイン語て゛レファホ refajo)

頭巾
 (ピラ スペイン語ではペラエス perajes)

サンダル
 (カイテス caites)

 (ファハ faja)

 これはキチェー族 (Quiche) の女性の衣服で、2000m余の高原にあるチチカステナンゴで、現に織っているのを手に入れたものである (1952年) 。ポット (ウィーピル) は丈65cm、巾85cm、四辺が耳に織られれた3枚の布を接ぎ合せたものである。肩が輪、脇は直線、衿刳りは丸く、袖口20cmの明きが作られている。用布は茶綿 (クュスカテ cuyuscate) を使った手織りの木綿で平織地に柄の部分は縫取織。双頭の鳥、太陽 (衿刳りの鋸歯模様) 月 (前後中央と肩の黒い丸模様) など伝統的な模様が織りだされている。
 ウックは藍に白の緯縞の手織り木綿で、布を横使いにして2枚接ぎ、接ぎ目は装飾的なステッチ (ランダ randa) で飾る。丈85cm、巾120cmの筒型に作り、着方は、これをはいて余分を両脇で襞にとって畳み、帯でしめる。
 帯 (ファハ faja) には2種あって、その一つは丈230cm、巾13cm、両端に15cmのフリンジが付く。その上に更に締める飾帯は、丈235cm、巾5cmで、柄の部分は縫取織である。
 ピラは2枚接ぎで丈70cm、巾77cm、布地は色縞と縫取織の人形柄が織込まれた手織り布で、不要の時は頭巾となるが物を包み運ぶにも、また市場などで品物を並べる敷布としても用いられる。
 サンダル (カイテス caites) は茶褐色の一枚革製で、長い一本の紐で脚に捲きとめる。
 ネックレスは陶器とガラス玉と銅貨を紐に通したものである。


上衣 (ポット)
丈65cm 巾85cm
腰衣 (ウック) 筒型スカート
丈85cm 巾120cm 部分
帯 (ファハ)
丈260cm 巾13cm
頭巾 (ピラ) 部分 飾帯 (ファハ)
丈235cm 巾5cm 
サンダル (カイテス)


グァテマラ (Guatemala)
サンチャゴ (Santiago)


(1966年収集)
[衣装の構成]
上衣
 (ポット スペイン語ではウィーピル huipil)

腰衣
 (ウック スペイン語て゛レファホ refajo)

頭巾
 (ピラ)


 (ファハ faja スペイン語)

 これはサンチャゴで着られている衣装である。ポット (ウィーピル) は112cm×58cmの布を2枚接ぎ合せたもので、縦半分に折った折目を肩にする。折目の中央に横巾15cmの丸い衿明きを作り、直線の両脇は肩から12cmを袖口として残し、その下を縫い合わせる。
 布地は、赤地に白の経縞柄の手織り木綿で、衿ぐりには綿リボンと絹糸による象徴的な図柄の刺繍が施されている。
 ウック (レファホ) は太い筒型のスカートで、着用の時、余分を襞にたたみ帯で締める。布地は緯縞柄の木綿である。


上衣 (ポット) 丈56cm 巾116cm 下衣 (ウック) 筒型のスカート
丈82cm 周囲330cm
ウックの柄


グァテマラ (Guatemala)
サンチャゴ・アティトゥラン (Santiago atitlan)


(1966年収集)

[衣装の構成]
上衣
 (カミサ camisa)
ズボン
 (パンタロネス pantalónes)

 (ファハ faja)
頭巾
帽子

(括弧内はスペイン語)

 白と紫の縞柄を織り出した厚手の木綿地に、鳥と幾何学模様の行列を、ショッキング・ビンク、オレンジ、黄、紫などの毛糸で施された刺繍は鮮やかである。この生地で作られたパンタロネスとカミサ (スペイン語でシャツの意) 、そして細かい模様を色鮮やかに織り出した頭巾と、帯でこの衣装は構成されている。
 パンタロネスはズボンのルーツとも言えるもので、2本の筒の上部がつなぎ合わされただけのものである。
 カミサは同じ布で作られた袖なしの直線裁ちである。


カミサ パンタロネス ガテマラ、チチカステナンゴの市場での千代


ガテマラの村での千代
 c



グァテマラ (Guatemala)
ソロラ (Sololá)
カクチケル族 ( Cakchiquel tribe)

(1966年収集)

[衣装の構成]
上衣
 (カミサ camisa)
ズボン
 (パンタロネス pantalónes)

 (ファハ faja)
帽子

(括弧内はスペイン語)

カミサ (上衣) は絣入り経縞の木綿で、着丈93センチの長いものである。衿はスタンドカラー。
パンタロネス (ズボン) は、白地に赤縞の木綿に矢羽状模様と人形模様が刺繍されている。形は二本の筒を股上で縫い合せただけの単純なものである。
ファハ (帯) は木綿、経絣、の手織。


カミサ パンタロネス
ファハ




グァテマラ (Guatemala)
ソロラ (Sololá)
カクチケル族 ( Cakchiquel tribe)


1966年収集

男性用上衣
(サコ saco)

獣毛製 (cameloid fiber)、羽を広げたような背中の柄はカクチケル族の本家の家紋であった蝙蝠 (コウモリ) の模様が一般化したものと言われる。


グァテマラ (Guatemala)
チチカステナンゴ (Chichicastenango)
キチェー族 (Quiche tribe)

ウィピール
(1966年収集)

女性用上衣 (ウィピール huipil)
白木綿地に毛糸の縫取り織
首廻りの鋸歯模様は太陽、両肩の黒い丸模様は月を表す

腰衣 (レファホ refajo) 
木綿、藍に白の緯縞、横布使い、2枚接ぎ。
接ぎ目の装飾的なステッチをランダ(randa)と言う。

レファホ (腰衣) 肩と衿回りの部分


グァテマラ (Guatemala)
ネバフ (Nebaj)
イシル族 (Ixil tribe)

女性用上衣 (ウィピール)
(1978年収集)

木綿、畝織地に縫取織

蜂鳥、馬、少女の模様


グァテマラ (Guatemala)
トトニカパン (Totonicapán)


腰布 (コルテ)
(1978年収集)

女性用腰布 (コルテ corte)
木綿、緯繻子
絣入り緯縞
2枚接ぎ52×2
長さ 234cm


グァテマラ (Guatemala)
トトニカパン (Totonicapán)

腰布 (コルテ)
(1978年収集)

女性用、ラップ式腰布
木綿、絣入り緯縞
2枚接ぎ (57×2)
長さ 195cm