田中千代・民俗衣装・コレクション






民俗衣装との出会い

 海外留学に向かう途中のインドとシンガポールでただ珍しく美しく便利そうだというだけのことから買い求めた衣装があった。サロンとサリーであった。その後民俗衣装に関する好奇心は途絶えていたが、最後の留学校トラぺーゲン・スクールで校長の初講義が収集への意欲を湧かせた。

 帰国後、勤務したカネボウ津田社長の世界中の人にカネボウの布を着せたいという大構想がこれに拍車をかけ、戦時中、大東亜共栄圏研修の仕事でジャワに派遣された時、本格的に収集のスタートをきった。
 風土、環境等の違う土地で、各自が快く生活するために、皮膚の延長としての民俗衣装が誕生していることを知った。
人間の生活の知恵のたくみさや素晴らしさに心ひかれて65カ国もの国を訪れ、今では3000ピース近い収集となっている。常に忘れることのできない民俗衣装の教えは衣服の原点であるということである。

          (1982年 学園創立50年「50年史」より)


追記
 上記以後も収集を続け、「田中千代コレクション」は4000ピースを越え、1989年に開設された「田中千代民俗衣装館」で保管、展示されていたが、没後、2000年に国立民族学博物館に寄贈された。
     


この、民俗衣装のページは次の著書を元にしたものである
保育社発行 「原色世界衣服大図鑑」 田中薫 田中千代共著
保育社発行 「世界のきもの」 田中薫 田中千代共著
平凡社発行 「世界の民俗衣装 装い方の知恵をさぐる」 田中千代著


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