田中千代・民俗衣装・コレクション

セルビア・モンテネグロ (Serbia and Montenegro)
(旧称 ユーゴスラビア連邦共和国)

スマディア地方 (Sumadija)



(1960年収集)

[衣装の構成]
ペティコート
ブラウス
シュミーズ
オーバー・スカート
エプロン

ベスト
リボン
靴下

部分 履物、靴下

 この衣装はコロ(kolo 輪舞)の衣装としてよく用いられる。コロはユーゴスラヴィア各地の民族舞踊の基本形の一つで、唄にあわせて男女が列を組んで踊るものであるが、その列は輪を描いたり、二重輪になったり、弧を描いたり様々である。
 前明きのオーバースカートは麻と毛の交織で多彩な縞柄に大変細いプリーツが畳まれている。裾には毛糸で花の刺繍とスカラップの縁飾が付いて、両裾はしを後中央にはさみ込んで着る。シュミーズ、ブラウスはクレープ風の薄手木綿で、配色の美しいクロス・ステッチの花模様の刺繍が施されており、袖は上腕を赤の絹リボンで結ぶ。紺ビロードのエプロンと膝下までの毛糸編み黒靴下にも花模様のクロス・ステッチの刺繍が施されている。ベストの刺繍は大変凝っていて豪華である。靴は鹿革の一枚仕立で先端が巻き上がっている。甲の部分に細い編み込み模様がある。ユーゴスラヴィアは手工芸の発達した国で、特にレース、刺繍、革細工がよく、この特色が服飾にもよく生かされている。この衣装などは手芸的衣服の典型的なものである。

オーバー・スカート シュミーズ ペティコート
ブラウス ベスト前 ベスト後
エプロン 靴下 袖のリボン
スカート部分