田中千代・民俗衣装・コレクション

ギリシャ (Hellenic)
アテネ地方 (Athinai)


(1960年収集)

[衣装の構成]
ブラウス
 (ブラウザ blouza)
スカート
 (フスタ)
エプロン
ベスト
 (シグーナ sigouna)
スカーフ

 ブラウスとスカートに長いベスト、エプロン、スカーフの組合せで、首都アテネ地方のものである。ブラウスとスカートの用布は未晒しの木綿で、独特の縞が織込まれ、その縞柄が袖口と裾に用いられている。
 ベストの用布は地厚のフェルトで、大きな衿刳りと、少し裾広が゜りの仕立ては有名な王宮の近衛兵(エヴソォーネ,)の服装と共にアルバニア風(Albania)である。
 古代ギリシャ人と混血して近代ギリシャを作り上げた外来要素の中核をなすアルバニア人の服装が国民服として認められ、首都を中心に着られるようになったものと思われる。しかし平日町で見かける事はない。このほか地方的民俗衣装としてギリシャ半島中部のテッサリア(Thessalia)や、エーゲ海のキュクラデス群島(Kikládhes)の島々に残っているが、地中海的南国風という以外に特徴は多くない。また英領キプロス島にもギリシャ的な民俗衣装が残っている。(1960年調べ)

ベスト (シグーナ) ブラウス (ブラウザ) スカート (フスタ)
スカーフ エプロン
ギリシャ-男性の衣服