田中千代・民俗衣装・コレクション

フィンランド (Finland)
アントリア地方 (Antrea)


(1960年収集)

[衣装名]
アントリアン・プク
 (Antrean puku)

[衣装の構成]
ブラウス
 (プセロ pusero)
スカート
 (ハメ hame)
ベスト
 (リーヴィ liivi)
ブローチ
エプロン
 (エシリーナ esiliina)
ポシェット
 (タスク)
頭飾り
 (シュケロ sykerö)

(フィンランドの文字でインターネットで表示されないものがある。)

 これはアントリア地方の(教区)の服で、アントリアン・プク(Antrean puku)と呼ばれ、ブラウスに、プリーツのあるスカートをはき、エプロンをつけ、紐付きのフェルトの可愛いポシェットを腰前につける。ベストを着て胸元にブローチを飾り、頭には頭飾りシュケロをつける。
 ブラウスは白木綿製で肩を輪に、袖付けから脇線にかけて直線裁ち、わずかに前下がりがつく、袖はかすかなギャザーの入ったパフ・スリーブ、衿は美しいクロスステッチの施された細いスタンドカラー。スカートは毛織物で裾広がりの細かいプリーツが畳まれており、裾は赤ラシャの飾り布で縁取られている。エプロンは縞柄の木綿地。
 ポシェットは多色のフェルトを接ぎ合わせたもの。ベストは打合せがなく、ウエスト位置で金具て留められる。胸元のブローチは金属製で直径8cmもある。髪飾りの背後には赤と紺の、房つきの長い紐を垂れる。




スカート (ハメ) ブラウス (プセロ) ベスト (リーヴィ)
õ
エプロン (エシリーナ) ポシェット (タスク) 頭飾り (シュケロ)




フィンランド (Finland)
サークスマキ地方 (Sääksmäen) 



(1960年収集)

[衣装の構成]
ブラウス
 (プセロ pusero)
ジャンパースカート
 (リーヴィハメ liivi hame)
ポシェット
 (タスク)
ペンダント
 (レヴュリープス levyriipus)
髪飾りのリボン
 (パーナウハ päänauha)




 これはサークスマキ地区の衣装である。
 ブラウスは白の薄手木綿、身頃は肩を輪に、脇を直線裁ちにしてある。衿は首から少し離れたスタンド・カラー、袖はかすかなパフ・スリーブ。袖付けと衿付けにピコ・ミシン刺繍がしてある。袖口と胴にゴム紐が入り、軽くしぼられている。前中央にもピコ・ミシン刺繍があり、それに切込みをいれて明きにして、前衿先でスナップ留めになっている。ジャンパー・スカートはウールの二重織り、赤地に赤、紺、緑、白、ピンク、紫などの縦縞柄が織込まれており、赤と紺の太縞には白糸で花模様が織り出されている。前後衿刳りはやや深め、前身頃の中央は突合せで、左右に五つずつ付いたループに紐を通して引締めるようになっている。前の左脇よりに毛織物の小さなポシェット(タスク)がつく。髪飾りの赤リボンは絹で、後で結んで長く垂らす。




ジャンパースカート 
(リーヴィハメ)
ブラウス (プセロ) ペンダント (レヴュリープス)
ヘッド・リボン (パーナウハ)