田中千代・民俗衣装・コレクション

韓国 (Korea)



(大戦以前の衣装)

[衣装の構成]
上衣
 (チョゴリ 襦)
スカート
 (チマ 裳)

 これは「チョゴリ」と「チマ」」からなる戦前の上流階級の衣装である。「チョゴリ」はピンクの絹薄地で作られ、着物風な衿元から右胸下にかけて前を合せ、、リボン式の平紐で結んで両端を少し垂らす。身丈は30cmのごく短いもの。衿は4cm巾で、巾の狭い白の掛衿がつく。女性の「チョゴリ」は男性の「チョゴリ」と仕立て方は同じだが、ずっと短い。袖は、巾20cm、丈45cmで、袖口で急に細くなり、袖口を3.5cm巾の紺絹地で切替えられている。全体に綿を入れた仕立である。「チマ」は紺の紋襦子 (モンジュス) で作られ、裾回り3.3mもある広い一枚布を上部で3cm巾の襞にたたんで白の滑り止め布をつけ、肩吊紐を2本付けて、スナップ留めにしてある。両端には身頃を縛る紐が縫いつけてある。丈は長いもので、胸からくるぶしまで大きな面積を占める。若い女性や子供は派手な原色の「チマ」を着る。この標本は旧李王家のもので、ソウルで着られていたものである。
 正装の着付けは袴 (ペチ 下ばき) をはき、その上に短襯衣 (タンソッコッ ペティコートの役をする) をはく。これは内装 (ソクチマ) とも言われ、チマの形を整え、また保温の役もつとめる。

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