田中千代・民俗衣装・コレクション

中華人民共和国 (China)
海南島 (Hainan Island)



(1942年収集)

[衣装名

上衣
 (ウエン wen)
下衣
 (リエン・ウエン・ド lien-wen-do)


 これは海南島の黎族 (リー Li) 女性の盛装用の衣装である。
 上衣ウエンは黒の薄手木綿で、キモノ風に背に縫目が入り肩が輪の身頃に筒型の袖が付き、やや裾広がりで、丈は腰の下、衿なし、前明き、両脇裾から21cmのスリットが入る。これはテープを飾りに付けた結婚衣裳の上衣である。平常のウエンは同じ型だが、野生麻で手織のごつごつした厚い布地で作られ、何の飾りも無い。
 下衣はリエン (lien) と呼ばれ、盛装用の物はこの標本のように長めで、丈は90cm、巾は75cmの筒型でリエン・ウエン・ドと呼ばれ、野生麻を植物染料で紺に染めて手織し、精巧な刺繍が施されている。
 一般にリエンと呼ばれるのは短い平常用のものを指す。


上衣 (ウエン) 下衣 (リエン・ウエン・ド)


中華人民共和国 (China)
海南島 (Hainan Island)


(1942年収集)

[衣装の構成]

上衣
 (ウエン wen)
腰衣
 (リエン lien)

これは海南島の黎族 (Li) の女性の平常着である。
リエンは野生麻を植物染料で紺に染めて手織りしたものに、原始的な図案の刺繍が施されている。一般にリエンと呼ばれるのは、このように短い平常用の腰衣の事である。これは、それぞれ巾の不均等な帯状の布を4枚、横段に接ぎ合せて、筒型に仕立てられている。このリエンは、丈46cmで、巾43cmの狭いものを、きっちり腰にはくのであるが、ウエストラインより少しずらせて"落しばき"にはく。腰巾に合せて自分で仕立てるので、よく止まっている。この姿で田植えなどの労働に従う。上衣ウエンは野生麻で手織りのごつごつした厚い布地で作られている。


中華人民共和国 (China)
海南島 (Hainan Island)


(1942年収集)

[衣装の構成]

上衣
 (ウエン wen)
腰衣
 (リエン lien)

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