田中千代・民俗衣装・コレクション

ガーナ (Ghana)




[衣装名 ケンテ]

[衣装の構成]
シャツ (ブーバ)
巻衣 (ケンテ Kente)


 このケンテは、ガーナの男性が儀式の時などに着用する晴着゛である。黄、赤、緑、黒、青、を基本色とした手織りの綿布。巾8〜10cmの細長い布を織り、それを24枚接ぎ合せた大きな一枚布(230×330)を、身体に羽織るように巻きつけて着る。「黄」は黄金海岸時代からの国富の金、「赤」は独立のための流血、「緑」は農産物や森林などの自然資源、「黒」はガーナの首都アクラにある独立を記念した"独立門"の上にある黒い星で、ブラック・アフリカの自由を象徴している。「青」は海洋に恵まれている事を示す。柄は、イフィー(Efie)、ブ(Bu)、イェ(Ye)、ブーナ(Buna)、の4種が織込まれている。 ケンテの下にブーバ(シャツ)を着る。
 ケンテは衣装の名前だけけでなく、織物の名前でもある。現在ではケンテをドレスにしたり、ネクタイ、ストール、スカート、クッション・カバーなど巾広く応用している。
 ガーナはもともと織物や手工芸が盛んで、綿織物に始まり、次第に絹織物へと発展していった。機織は男子の仕事で、勿論ケンテも織手は男性であり、アシャンティ地方のボンウィレ村(Bonwire) はその中心地となっている。




ガーナ (Ghana)



[衣装名 アディンクラ ]

[衣装の構成]
巻衣 (Adinkra)

アディンクラ・スタンプ
AFRICAN TEXTILES より



 ケンテは手織りのため、とても高価であるが、それに変るものとしてアディンクラという衣装がある。これも一枚布で、ケンテとほぼ同じ大きさである。このアディンクラは「さよなら」と言う決別の意味があり、主に葬礼に着用されていたが、最近その目的も薄れてきた。
 白木綿地にアディンクラ・パターンと言われる原始的な柄がスタンブ・プリントされたものである。これも大きな布なので、ブロックに分けて染めたものを接ぎ合せる。その接ぎ目に4cm巾のケンテ・クロスのバンド状のものがはめ込まれている。